利他の心
1年半程前のこと、とある1部上場企業の社長が主催している私塾に所属していました。
そこで別のある社長さんに言われたことが今でも心に残っています。
「それでこの事業どこで儲けるの?金になるの?」
事業を一通り話した後の、第一声でした。
もちろん事業としてやっていくわけですから当然、お金を儲けることは非常に重要です。
しかし、起業家の本質はその事業でいかに世の中を変革し、より良くできるかだと思っています。お金は結果であって、世の中の人に支持されるサービスであれば、売上はあとから付いていきます。
その後も、お金も大事ですが世の中をどれだけ変えられるかのが大事ではないでしょうか、と話したところあまり伝わらなかったことにショックを受けたのを覚えています。
話は変わって、本日ファッション業界で有名な方にある仕事の依頼をさせて頂きました。
その方はご多忙にも関わらず、見ず知らずの私に、見ず知らずの会社のサービスの将来性に掛け、他のお仕事の依頼金とは大差ある中で、私の依頼を引き受けて下さいました。
まだランディングページすらできておらず、リスクばかりの中での判断です。実際何が判断基準であったのかはわかりませんが、これこそ利他の心だなと身にしみて感じました。
私のことにおいては、本事業を進めて来た中で1つ思うことがあります。それは誰かに何かを依頼する際、その事業のどこかに私欲が入っていたら、100%胸を張ってお願いできなかったということがこれまでに何度ありました。
自分の力なさの為に、誰かに何かを依頼する場面があります。その時々で、この事業はまずクリエイターのことを思って始めたことを思い出します。そしてその度に、利己の心ではなく、利他の心でなければならないとはこういうことだったのかもしれないと思っています。
今後も事業を進める上で、100%胸を張って誰かに依頼できるか、を1つの判断基準にしたいと思います。100%胸を張れなかったらきっとどこかに利己心が入っているのだと、省みたいと思います。
ブログスタート
30歳を目前に、「世界のクリエイターに発表の場を」というVISIONを基に、SPRING OF FASHIONを立ち上げます。
事業スタートと並行して私のブログもスタートさせます。
ブログは「経営哲学について考える」をタイトルにしました。
理由はいくつかあります。
1つ目の理由は、私自身が未熟であり今後世界で活躍する実業家になる為に経営哲学を学んでいく必要があると自覚しているからです。
私がこのように考える背景には、京セラ創業者である稲盛和夫氏に感銘を受け、新卒で京セラグループの経営コンサルティング会社に入社し、そこで経営哲学を学んでいたことに起因しています。
在籍はわずか3年半ではありましたが、自分なり精一杯経営哲学について考え行動しました。その中で私なりに経営哲学について1つの答えがあります。
それは、経営哲学について考え続けることが何より大事ということでした。
京セラでは経営哲学について、社員がフィロソフィを輪読するのですがその時、その時期、その年齢などによって、一つひとつの経営哲学は捉え方や、考え方は常に変化し続けます。
変化し続ける中にも、それらについて考えることは非常に重要であったと、今でも思っています。
素晴らしい実業家になるには、経営哲学について学ぶことは必須であると考えています。
事業開始にあたり、ブログという形でアウトプットしていくことが未熟な自分を成長させる為に最良の方法かと思い、ブログをスタートさせます。
また、開始する事業はプラットフォーム事業です。
単に一方通行の事業ではなく、そこには多くのクリエイターや依頼者が乗っかってきます。
プラットフォーマーである私が、人格者でなければともすると私利私欲な方向に事業を進めてしまうかもしれません。そういったことが無いよう、経営哲学について考え、自分を省みていきたいと思います。
若い私の考え方ですので、当面は読者の皆様には考え方が甘すぎるとご指摘を頂くこともあるかと思いますが、その際は是非ご指導ご鞭撻頂けますと幸いです。
SPRING OF FASHION 保坂