利他の心

1年半程前のこと、とある1部上場企業の社長が主催している私塾に所属していました。

 

そこで別のある社長さんに言われたことが今でも心に残っています。

 


「それでこの事業どこで儲けるの?金になるの?」

事業を一通り話した後の、第一声でした。

もちろん事業としてやっていくわけですから当然、お金を儲けることは非常に重要です。

しかし、起業家の本質はその事業でいかに世の中を変革し、より良くできるかだと思っています。お金は結果であって、世の中の人に支持されるサービスであれば、売上はあとから付いていきます。

その後も、お金も大事ですが世の中をどれだけ変えられるかのが大事ではないでしょうか、と話したところあまり伝わらなかったことにショックを受けたのを覚えています。


話は変わって、本日ファッション業界で有名な方にある仕事の依頼をさせて頂きました。
その方はご多忙にも関わらず、見ず知らずの私に、見ず知らずの会社のサービスの将来性に掛け、他のお仕事の依頼金とは大差ある中で、私の依頼を引き受けて下さいました。

まだランディングページすらできておらず、リスクばかりの中での判断です。実際何が判断基準であったのかはわかりませんが、これこそ利他の心だなと身にしみて感じました。


私のことにおいては、本事業を進めて来た中で1つ思うことがあります。それは誰かに何かを依頼する際、その事業のどこかに私欲が入っていたら、100%胸を張ってお願いできなかったということがこれまでに何度ありました。

自分の力なさの為に、誰かに何かを依頼する場面があります。その時々で、この事業はまずクリエイターのことを思って始めたことを思い出します。そしてその度に、利己の心ではなく、利他の心でなければならないとはこういうことだったのかもしれないと思っています。

 

今後も事業を進める上で、100%胸を張って誰かに依頼できるか、を1つの判断基準にしたいと思います。100%胸を張れなかったらきっとどこかに利己心が入っているのだと、省みたいと思います。